それからも、職場では医師と助産師として、きちんと接した。



がんばって、そうした。




でも、やっぱり近くに居ると、つらい。





今日なんかは、特に…







「先生。赤ちゃんの、お腹の辺りが上手く見えないんですけど。」




健診の妊婦さんに協力を頼み、超音波練習の真っ最中。




まだ技術は未熟で、うまく画面に出せず、隼人にヘルプした。






「ああ… そういう時は、こっちから角度を変えて…」




近づいてきた隼人が、私の手の上に自分の手を重ね、機械の微妙な操作を教えてくれる。






やだ… そんなにしっかり、手を握らないでよ…




私は操作する方に、必死に集中しようとした。






それからも、私が頼まなくても悪戦苦闘してる時は必ず、すっと手を添えて教えてくれた。