私が思わず叫ぶと、横から 「あ、兄貴……!」 という声が。 ……兄貴? 「え、夜月のお兄ちゃん?」 あぁ。 誰かに似た雰囲気って 夜月に似た雰囲気だったのか。 「って、えぇ!?似てない!?」 だってその男性は。 黒髪サラサラヘア。 目の色は赤で。 あ、でも他は似てるかも。 「つーか兄貴!相手が必要ないってどういうことだよ!」