「ただいま……」 家に入ってパチン、と電気をつける。 抱き抱えた七海をソファを降ろし、横に腰を下ろす。 「七海……」 目をつむった七海の頬と髪を優しく撫でる。 「いつもなら抵抗しそうなのにな」 (やっぱ、静かな七海よりちょっとうるさい方がいいかな……) 「こんなさ。寝込み襲うみたいで気が乗らねぇけど……」 俺は触れるだけのキスをして______……