寺「久坂...!!」


久「終わった...」


崩れ落ちるように膝をついた久坂に寺島が駆け寄った。


久「毛利様を...我々が...朝敵にしてしまった...」



寺「久坂...」


久「もはや手はない...」


隊「久坂様!!味方の軍勢はほぼ全滅!!我々しか残っておりませぬ!!」


寺「どうする...」


久「っ...お前たちは陣へ行け。俺たちも後から行く..」


隊「はい!!」


去って行った隊士を見つめ諦めたように俯く。


寺「お前...まさか」


久「いや...俺たちも陣へ戻ろう...」


寺「あぁ...」


立ち上がり門から出ようとした。


土「ちょっと待った!!」


凛「帰すわけにはいきませんよ。」


久「新選組!?」


寺「なぜここに!!」


驚きながらも抜刀した二人。


凛「いまここで死んで貰わないと困るんですよ...」


久「お前は...!!新選組一の剣の使い手...山村凛...」


凛「あれま。土方さん私相当有名みたいですよ。光栄だな~!!」


土「何呑気なこと言ってやがるんだ...」


呆れたように凛を見ながら抜刀した。