あの人は、自分に好意を寄せてくる女性は、大嫌いだもの…… 出会ったばかりの頃、店長と碧嶋さんが女性関係の話になったときのこと 『そう言えばお前、相変わらず本命はいねぇのかよ、玲司』 『煩い、あんな目的のわかりきった女共の相手なんてしてられるか』 『んなことないだろ。ちゃんと一途な子もいたじゃん!』 『あんなの、ただ迷惑なだけだ。鬱陶しい』