されど、時計は右回り



『生きたい』
『死にたい』


そのどちらも叫べない中途半端な自分にも、変わらない朝がやってくる。


時計は右回り。そんな常識が辛く思え、また夢の世界に引きこもろうかと思えど――目覚ましが鳴った。


現実と向き合う。
苦しさは変わらないが、どうせ時計は勝手に進む。


ああ、とりあえず――




「顔、洗おう」




そんな現実。
また『今日』がやってくる。