あたしは、月乃があんな血みたいな色の服を選んだことに驚いていた。 すぐ側に、もっと月乃に似合いそうな、白いレースやピンクの花柄の服がいくらでもあったのに。 クルクル… クルクル… 回るワンピースに見とれていたら… 店員がワンピースに飛びついた。