透明少女 ~フタリキリ~

不自然な水しぶきに大人達は、心霊だの、機械の故障だのと大騒ぎ。

小さな男の子があたしの靴に気づいて手を伸ばしてきたので、あたしはその子よりも早く靴の片方を掴んで、遠くへ思い切りぶん投げた。

あたしのと月乃の、二足で四つ。

あたしが笑い転げてる間に、残りの三つを月乃が投げ散らかした。