透明少女 ~フタリキリ~

ママが地下室に入ってきて、あたしと月乃は手探りでお互いの手をギュッと握った。

二人の汗が掌で混じって、どちらの汗かわからなくなった。

本当にあたし達は完全に透明になれているのか…

本当にママには見つからないのか…

心臓がバクバク言っておさまらなくて、この音のせいで見つかりそうな気すらしていた。