おじいちゃん自身への思い入れなんかではなくって、あたしはただ、形見の品を持ち歩くっていう行為自体に憧れていた。 大人の指示に、意味もなく逆らいたいって気持ちもあった。 遺言に、たいした意味なんて感じてなかった。