─今から2年前─




私が中学二年生の時。



乃「ふぅーにぃ~」


颯「ん? なんだ乃愛?」


乃「乃愛、今日友達とアイス食べたー♪」


颯「そうか、よかったな」


乃「うん♪ 颯兄も今度一緒に行こう」


颯「わかったよ」





私には瑠兄と雅兄以外にもう一人兄がいた。


そう、いたんだ。




私より四歳年上の兄、早乙女 颯真(さおとめふうま)。


この時颯兄は高校三年生。



颯兄はとても優しくてカッコくて私の自慢の兄だった。



私はそんな颯兄が大好きだった。