乃「おい、それ以上やったらそいつ、死ぬぞ?」
低い声が俺の耳に響いた。
死ぬ? そんなの知ってるさ。
律「こいつが死んだって俺には関係ない」
乃「…………悲しいやつだな、お前」
律「なっ!!何も知らねぇーくせに偉そうなこと言うんじゃねぇ!!」
俺はそいつに殴りかかった。
────パシッ
その拳は本人に当たらず受け止められた。
初めてだった、俺の拳が受け止められたのは。
しかも女にだ。
律「嘘だろ?」
そう思うしかなかった。
するとそいつはこう言った。
乃「お前は大切だと思える仲間を作れ。 そして強くなれ」
なぜか指切りをさせられた。
乃「今度会うときは仲間を守れるような人間になってることを祈ってるぞ」
そして去っていった。


