「やっと、終わったー」
「優那ー。ご飯、食べに行こう」

高校最後のテストが終わり、明日から自由登校。だから、皆の声が明るい。

ご飯に誘ったのは隣の席の陽菜(ヒナ)。
それに断りの言葉を入れると、陽菜は頬を膨らませた。
けれど、図書室で借りた本を見せると笑顔で送り出してくれる。

「まあ、明日から暫くは自由だもんね。頑張ってね」
「ありがとう。ごめんね、陽菜」

荷物を持って、昇降口に向かう同級生とは真逆の方向へ。