お金がなくて、
読めてなかった小説っ
是非とも借りたい!
…ところだが
背表紙には2巻とかかれており
1巻を探してもないようだった
遠くのカウンターにいる
おじいちゃんに訊こうと
思ったけど寝ているみたいだから
今日は諦めることにした
「もしかしてコレ、探してる?」
えっ
全く人気がない所から突然
聞いたことある声がした
「好きなんだ、こーゆーの」
そう言いながら近づいてくる彼。
そうです、上宮くんでした。
「…1巻?」
彼は左手に
“ブラックナイトW 1巻”を
持ってぶらぶらと振って見せる
1巻の表紙は2巻の表紙の
二人のうちの一人の男の子が
アップでかかれていた
うっ…眩しいです。その本。
「すっごいキラキラしてたぞ」
「見てたの…?」
「てか、ずっと居たし。
お前が鈍感なんだよ」
ずっと……、全然気付かなかった
「俺もう読み終わったからやるよ」
そういうと上宮くんは
わたしの手にぽんと本を置いた
…やった*
これで読めるっ*
…じゃなくて。
「ありがと…」
わたしの精一杯の笑顔。
伝わらないだろうけど…
読めてなかった小説っ
是非とも借りたい!
…ところだが
背表紙には2巻とかかれており
1巻を探してもないようだった
遠くのカウンターにいる
おじいちゃんに訊こうと
思ったけど寝ているみたいだから
今日は諦めることにした
「もしかしてコレ、探してる?」
えっ
全く人気がない所から突然
聞いたことある声がした
「好きなんだ、こーゆーの」
そう言いながら近づいてくる彼。
そうです、上宮くんでした。
「…1巻?」
彼は左手に
“ブラックナイトW 1巻”を
持ってぶらぶらと振って見せる
1巻の表紙は2巻の表紙の
二人のうちの一人の男の子が
アップでかかれていた
うっ…眩しいです。その本。
「すっごいキラキラしてたぞ」
「見てたの…?」
「てか、ずっと居たし。
お前が鈍感なんだよ」
ずっと……、全然気付かなかった
「俺もう読み終わったからやるよ」
そういうと上宮くんは
わたしの手にぽんと本を置いた
…やった*
これで読めるっ*
…じゃなくて。
「ありがと…」
わたしの精一杯の笑顔。
伝わらないだろうけど…


