夕食の席。


「そう言えば、かな、生徒さん達に連絡は?」


「まだだけど、今週はレッスン、お休みにして貰うつもり」


「そうだな、撮影にも参加するわけだし、TAKAHIRO君が来てくれてる間、少しでも長く一緒に居たいだろ」


かなは、オーナーの発言に顔を赤くした。

「もう、お父さん、余計なこと言わないで」


本当のことだが、本人を前にして言われるとかなり焦る。


TAKAHIROも、面と向かってそんなことを言われ、嬉しいような恥ずかしいような、思わず咳払いをしてしまった。


そんな雰囲気を変えようと、オーナーが外を見てこう言った。


「今夜は、星が綺麗に見えそうだな」


4人は、一斉に外の方を見た。