「「こーい!!」」

今日もみんなの元気な声がグラウンドに響きわたっている


日曜日だからほかの部活は練習試合とか練習とかしてるっぽいけど野球部はその中でも1番元気だと思う


ほかの部活は世代交代してるっぽいけど野球部はまだまだ

まだまだ世代交代なんてしませんよ!!


私たちは今日の午後にバスで明日の球場近くの宿まで向かうことになっている

私はみんなが練習している間に部室で荷物の最終確認していた


救急箱も大丈夫だし、コールドも大丈夫!!


それと……美波とか麗ちゃんとかみんなに手伝ってもらった千羽鶴


千羽鶴をどうやって持って行こうと考えていると急に部室のドアが開いた


「あ、ぐっさん」

部室に入ってきたのはぐっさん

同じ三年生で山口だからぐっさん

夏の大会はメンバーに入れなかったけどみんなに負けないくらいずっと頑張ってる


だからどう接したらいいのか逆にわからなくなっている私


「あ、新しいボールおろしていい??

笠原が新しいのがいいってわがまま言ってる(笑)」

ぐっさんはピッチャーで今もバッティングピッチャーもやっている

あとはピッチャー組の手伝いをしたりしていた


「あ、いいよ!!これでいい??」

とりあえず一箱ぐっさんに渡した


「ありがとう………


あ、あのさ……

俺のこともう気にしなくていいよ??

吹っ切れてるから」

ぐっさんわかってたの??

「い、いやべつに……」

「俺だって試合でたいけど三年間頑張った結果がこれだしそれにみんな今でも俺のこと仲間だと思ってくれてるし

それに楽しいから」


でもいくらそういっても悔しいよね??


「…………」

「俺なら大丈夫だから

それにりんりんはいつも笑ってなよ」


私はほんとに笑ってるだけでいいのかな??

「不思議だよな

りんりんが笑ってるだけでみんな頑張れるんだから」