拓馬先輩?あーこの学校で一番モテる人か。私は拓馬先輩の方に行った。
「今、時間ある?」
「はい。」
多分告白だろう。拓馬先輩は私の性格を知らないのだろう。私は音楽室に連れてかれた。
「俺お前に一目惚れしたんだ。付き合ってくれないか?」
「ゴメンなさい。私、高校はしっかり勉強して、やりたいことしたいので…」拓馬先輩は残念そうな顔をした。
「仕方ないな。じゃあ俺は一応諦める
だけど俺の事もし好きになったら言って?俺いつでも受け入れるから。」
「ありがとうございます。」
あり得ない。好きになる事なんて絶対無い。自分はいつでも待ってるってストーカー見たいなものでしょ。私は好きな人とか要らない。必要ない。だから彼氏とかも作らない。自分での決まり。
「気持ちは嬉しいです。でもゴメンなさい。ありがとうございます。」
そう言って私は走って教室に戻った。
「あれ?なんで走ってんの?もしかして嬉しくてにげちゃった?」
意味わかんない。嬉しいわけ無いじゃん。
「フったから。私は好きな人とか彼氏は作らない。」
「えー。可哀想ー。拓馬先輩が好きになってくれたのにフルなんてありえない!」
あーうるさいなぁ。人の事情に突っ込むなよ。
「私たちこれからあんたの事イジメるから。」
「あっそう。勝手にどうぞ」
私はこの時イジメがこんなに辛いものだと知らなかった。