「じゃあ私と一緒に反抗して?それだけでいいから。」
「本当に?いいの?それで?」
「うん!皆…ありがとう!」
「ううん。私たちこそごめんね。」
私は皆と初めて喋った。それはとても嬉しい言葉からで。奈那美先生に伝えたかった。
昼休み、青と2人でご飯を食べていた。
ガラッ
すると美沙たちが教室に入ってきた。
「皆ー千波ちゃんと連んだらキモ決定ー。だから青はキモーw」
「青まで巻き込まないで!」
「あんたのせいよ。青とつるむあんたが悪い。」
私が悪い。確かにそうかもしれない。
「あーうるせーよ。」
「本当うるさーい。自分の立場考えろよ!」
「ちげーよ。うるせーのはお前だよ。」
クラスの男子が言った。
「なっなっ何言ってんの?私に逆らう気?」
「あぁそうだよ。なぁ皆。」
「うん。私たちは千波ちゃんたちの味方だもん。」
皆が私の味方。それだけで心強い。
「はぁ?あんたら分かってんの?」
「そっちこそこれだけの人数どうするの?」
皆私のために戦ってくれている。
私も戦わないと。
「美沙!」
「あ?何よ!」
「もういじめても意味ないよ。
誰もあんたたちの味方はしない。」
「なによ!お金ならいくらでも払う!」
「お金で人は買えない。」
ダッダッ
美沙が走って行ってしまった。
南と凛奈も走ってついていった。
「やったー!千波ちゃん!これからは皆で仲良くしようね!」
「うん!」
でも私の心には何かが引っかかった。
「ちょっとトイレ行ってくるね!」
そう言って私は教室を出た。
その時、
「千波のバカ!美沙が死んじゃう!」
そう凛奈が言った。