奈那美先生の容体は安定しているようだ。私はいじめを終わらせるため学校に戻った。
「あー!奈那美先生を殺した殺人者だー!」
「うざい。あんたらが落としたくせに。つーかまだ死んでねーよ。」
「あ?死んだも同然だろ?あんなババァ」
美沙は私をまだいじめたいようだ。
「私をいじめてなにがしたいの?」
「えーそーれーはーね?凛奈たちが楽しむためだよ?」
「…あそう。」
ガタッ
私は席に着いた。このままだと負けてしまう。
「千波?いい事思いついたんだけど。」
「青。何?」
「あいつらをいじめるの。」
え。美沙たちをいじめる?私はいじめを終わらせたいのに。
「私はいじめを終わらせたいの。美沙たちをいじめたら意味がない。」
「思い知らせてやるの。いじめはどんなに辛いか。」
いじめで苦しむ人を増やしたく無い。
今の私はそれしか考えられない。
「私はほかのやり方で終わらせる。」
「そっかーじゃあ仕方ないなぁー。違う方法考えとくね!」
「ありがとう!」
私のために協力してくれるなんて。
青は優しい。
「いじめを終わらせる?無理だよ。んな事。私たちがどれだけ強いが分かってないの?」
美沙たちに今の話を聞かれていた。
「そう。いじめを終わらせる。あんたらがやってるいじめを。」
「出来るものならやってみな。出来ないくせに出しゃばって。」
美沙たちは教室を出て行った。
「あのー千波ちゃん…」
「え?」
クラスの皆が私の前に来た。
「ごめんなさい!私たち自分がいじめられるのが怖くて。助けれなかった。」
「いいよ。」
「だからね。手伝いたいの。」
「皆…」
私はこんなに皆から謝られたこと手伝うって言われたことがないから、目から涙が出てきた。