私の言ってる事もおかしいのかな。
でも本当の事。だから仕方ないの。
「誰がそんな事決めたの?私は千波ちゃんと一緒にいたいよ?」
「私だって奈那美先生と一緒にいたいです。」
「じゃあいいじゃない。2人とも一緒にいたいのにいちゃいけないなんておかしよ。」
「奈那美先生…」
私、勘違いしてた。奈那美先生と一緒にいたらいけないなんて誰も言ってない。2人とも一緒にいたい。そう思ってた。
「うっなっなみせんせいーあぅーわぁーー」
私の目から雫が落ちた。
「大丈夫!これからいっぱい話せるし、先生は居なくならない!」
しばらくの間奈那美先生の膝の上で泣いていた。
「奈那美先生。そろそろ戻ります。」
「うん。また来てね!」
ガラッ
私は教室に戻った。
「どこ行ってたの?待ったんだよ?」
「美沙…」
「きやすく人の名前呼ぶんじゃねーよ!ちょっと来い。」
「嫌だ!」
「来いってんだよ!」
美沙は私の髪をつかんでトイレに連れてった。
そしてバケツに水を入れた。
「あんたは要らない存在ー♪」
バシャバシャバシャバシャ
美沙が私に水をかけた。
「ビチョビチョー!きもーい!」
バンッ!
私にバケツを投げて美沙はどこかへ行ってしまった。
とりあえずトイレを出て誰にも見つからない様に屋上に行く事にした。
「千波ちゃん?やっぱりそうだ!」
「拓馬先輩。どうも。」
「どうしたの?頭。」
「階段で転んじゃって…」
拓馬先輩にはばれた困る。絶対何かされる。
「嘘だろ?分かるんだ。イジメられてるんでしょ?一回話して見なよ。」
「拓馬先輩…違います。私イジメられてません。変な勘違いしないで下さい!」
私は走った。追いつかれないように。必死で走った。屋上に。
屋上には美沙、南、凛奈がいた。授業中だから居るはず無いのに。
「何であんたここにいるの。」
「え…」
今度こそ本当にヤバイ。
「千波ちゃん!逃げないでよ!」
「拓馬先輩…」
「お兄ちゃんー。凛奈ね、千波ちゃんにイジメられてるの。」
何を言ってるのかわからない。お兄ちゃん?拓馬先輩は凛奈のお兄ちゃんって事?それにイジメてるのはそっちなのに何で私?
「凛奈。本当か?」
「うん。」
「拓馬先輩違います。私たちはすごく仲がいいんです。」
「千波ちゃん俺は千波ちゃんが好きだから信じるけど妹の事をもしイジメてるならやめてくれ」