倉庫を見つけて建物の中に入ろうとしたが、外に溜まっていた奴等に侵入を妨げられた。
叫び散らす時間ももったいない。
片っ端から意識を飛ばさせていくと、いつの間に居たのか影助達もそばで殴っていた。
ガラガラ……
『……何してるの』
突然倉庫のシャッターが開いて、そこを見ると、不思議そうな顔をした由薇が立っていた。
「……おっまえ…」
族の奴等は動揺していて、喧嘩をしようとする意思も消えていた為、由薇の元にはすんなり行くことができた。
『何で、今日は居るの?』
駆け寄った俺達を心底不思議そうに見る由薇に、俺達が違和を感じた。
「…今日は……って…………?」
千尋がまさか、と震える声で聞くと、由薇は首を傾げて言った。
『ーーー拉致されたのなんて、これが初めてじゃないよ』

