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「やっべぇ、何処いったかなぁ」
「バカじゃねーの。」
「雪也さん、勘弁してくださいよ」
「お、お前等何なんだ………!」
目を潤ませた雪也さんは財布を落としたと言って、今は捜索中。
歩いて行った道を省略する為、路地裏を通ると、ギャハギャハという下品な笑い声が耳についた。
「うわぁ、こいつのサイフちょーショべぇ‼」
「まじかよー! とんだハズレくじじゃねーか!」
………嫌な予感。
俺と成幸、雪也さんは顔を見合わせて頬を引き攣らせた。
そこに視線を向けると、雪也さんのサイフを持った奴等が二千円を持って笑っていた。
あぁ、面倒くさい………
溜息を吐くと、雪也さんはその集団に近づいていった。
俺達に気づいた奴等は笑いを止めて俺等を睨みつけた。
「………それ、俺のサイフなんだ。
返してくんない?」
雪也さんがハッキリそう言うと、奴等は間抜けな顔をしてからまた笑い出した。

