冷たい世界の温かい者達







体育祭………か。




体力を消耗するだけの行事になぜ、あんなに期待をしているのだろうか。




「よぉーし、1位獲るぞぉぉおおー‼」




衣緒がそう叫ぶと、D組の奴等は雄叫びを上げた。



それに眉を寄せると、由薇も苦笑した。





「由薇は何にでたいー?」


『………何で私から?』


「レディーファーストだよッ☆」



ぱちっとウィンクした衣緒に由薇は眉を潜めたが、口を小さく開いた。


『………何でもいいけど、ら「くなヤツとか言うなよ。障害物競走出すぞ」



『………100M』




「………1番面白くないの選んだね」




頬を引き攣らせた衣緒は不満そうだが、紙に書いた。




「んじゃ、後は僕の独断で決めまーす」



「あ、俺も決める」



成一が悪ノリしてニヤリと笑いながら衣緒に寄って行った。




それを呆れながら由薇と影助と見ていた。




千尋は興味の欠片も見せずパソコンをいじっていた。