冷たい世界の温かい者達






「はぁぁぁああ?! 猫ぉ?!」





衣緒はキャラ崩壊もいいとこに、叫んで怪訝な顔をした。



千尋は由薇に抱えられている猫を見て噴いた。




成一と影助も静かに驚いているようだ。




『何と思っていたんだ?』



「普通に人間ですけど?!」



『猫だ。ちなみにオスだ。』



「性別はあってた‼」





「って、そんなことどうでもいいの!」とノリツッコミした衣緒は頭をワシャワシャと掻き回した。




「電話は?! してたよね?! ご飯がどうとか!!


あれはどう説明すんの?!」




『あれは、兄貴。


トキヤのご飯……って。



兄貴はあんま、家に居ないから』





「〜〜〜っ………はぁ…



ややこし…」






衣緒は脱力したようにソファにドサッと座った。




『トキヤ、おいで』




ニャーニャーと鳴くだけの生命体のどこがいいんだ?




何がカワイイんだ?




微笑んで手に猫の食いもんらしい物を乗っけて食べさせていた。





トキヤは食べ終わった後もペロペロと由薇の指を舐めていた。




『トキヤ、みんなだよ』




ひょいっと猫の脇下に手を差し込んで見せると、トキヤはキョトンとした顔をした。