冷たい世界の温かい者達






「んじゃー行こー!」


『早くなぃ?』



昼飯らしい、栄養ドリンクを飲んでいた由薇は不思議そうに衣緒を見た。




確かに、まだ昼だ。




「都合が悪いのか?」



『いや……別にそんなことないけど…』




由薇は俺達を本当に不思議そうに見た。





まぁ、そこまで会いたがるのも不思議か…



『行こうか』



「うん、ごめんね」




ニコニコと笑っている千尋は、悪いと思っていないだろう。







車の中には、緊張感が漂っていて、由薇は居心地悪そうに首の後ろを掻いた。





『どうぞ』



「わー!久しぶりだー!」




衣緒はカラ元気で部屋に向かって走って行った。






衣緒も由薇のことは気に入ってるしな。



男がいるなんて気に食わないんだろう。




『待ってて、トキヤ連れてくる』




「…俺も行く」




『……来なくていいケド』



「……来られちゃマズいのか?」



『いや?』




そう言うと由薇は奥の方へ歩み始めた。