冷たい世界の温かい者達





『………遠いのか?』



「そこまでは遠くないと思うが…」




由薇ん家からちょうど学校くらいか…




「時間? 気にすることあった?」





千尋は気を遣わせたようにそう聞くと、由薇は首を振って息を吐いた。





『ちがうの。



ただ、ちょっと時間が気になったの』




まぁ、これから用事の時の時間感覚も必要だしな。





頭をくしゃっと撫でると、由薇は子供扱いされたのが気に食わないのか、口角を下げた。