「送りはよかったのか?」
影助は俺にそう聞いて、由薇の出て行った扉を見ていた。
「アイツはそんなヤワじゃねぇだろ…」
「まぁ………そうだが…」
「一応“女”だぜ?」
タバコを灰皿に押し付けながら成一も咎めた。
………そういうものなのか。
「明日から車でな」
「わー、由薇ちんが乗るって、何か楽しそうだね」
クスッと笑った衣緒に、千尋は呆れたように息を吐いた。
「家も知らないから聞き出すんだよ。
俺嫌だからね」
千尋は毒を吐くが、その言葉は由薇を乗せるのを認めているみたいだ。
「帰るか」
立ち上がって呟くと、奴等は笑って立ち上がった。
何だかんだで1番解ってくれる奴等。
だから、冷蝶もすぐわかるさ。
仲間の、良さを。

