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「捕獲しましたー」
『……チッ…』
「え?明…それに由薇………え?!何してんの?!」
衣緒がびっくりした様に明に連れてこられた由薇を見た。
不機嫌そうに口角を下げて殺気を身に纏わせている。
こんな状況になった訳を話そうか。
案の定、学校では俺達を避けまくり、理事長室やら保健室やらを駆け回っていた。
このままじゃ埒があかないということで、明に連れて来させた。
『………何』
低く呟く由薇は明が出て行った扉を睨みながら言葉を投げ出した。
「……まさか、お前が冷蝶だったとはな」
『………だからどーした。 クソ餓鬼』
「覚えてんのか」
『逆に、そう昔の事じゃないだろ。
忘れる方がおかしい』
ふんっと鼻を鳴らした由薇に、影助以外は驚いた表情をした。

