「まず、園田 美紀は
神夜 秀一と本妻の間に生まれた子どもだ」
「………?!」
驚いた表情をした俺達と樹に由咲さんは言葉を続けた。
「由薇は妾の子だったんだがな……まぁ、本妻が望んだというのもあって美紀は組員の子どもとして育てられた。
……だが、噂が立ったんだ。
神夜には娘が居るってな。」
何となく変な黒さが自分の中で渦巻くのを感じていた。
「その噂を知った本妻はすぐに妾の子だった由薇を身代わりにさせた。
秀一が勿論承諾してないところでだ。
だから本妻は死んだのではなく何処かに飛ばされたんだ。
そして…噂が立った後ではもう遅かった。
由薇は美紀の影武者として表に立たされたんだ。
由薇という名も…俺の由咲という名前に掛けてな」
人生を全て否定されたような由薇の気持ちが……
酷く冷めているように感じた。
「だから、実質謝って欲しいのは由薇にあの女からだ」
そう言った由咲さんに樹は泣き崩れた。
「ごめんなさい…っごめんなさい……‼」
樹も反省している。
だからさ、由薇。
早く戻って来いよ。

