「クスッ、遅いよ」
ブランコから下りた柚紀の友達だったはずの樹。
「僕の正体は全て掴めたのかな?」
試すようにそう言った樹の声はともかく、口調があまりにも大人びていて、不気味にさえ思えた。
『………傘火 良太と園田 美紀の間に生まれた子ども。
傘火 良太は園田 美紀とは肉体関係を持っており、園田 美紀はお前を授かった。
だが、傘火 良太はお前を生んだ園田 美紀を捨て、園田 美紀はお前を1人で育てていた。
だが、アル中で死亡。
その後は平川の両親に拾われ育てられる。
だが、平川の両親も又死亡し、平川 信太と2人で生きていく。
園田 美紀は園田 沙紀の姉。
お前が何らかの条件により、学校での活動をしやすくさせていた。
時夜がこの公園で庇った子どもはお前。
冷を殺させようと傘火 良太に暗示をかけたのもお前。
………そして、樹を突き落とした。
亜騎と裕樹を殴った。
高樹を襲わせた。
………父を、秀一を殺した。』
小さな子どもがするには難しいことをヤり続けていた子ども。
この子どもは………何がしたかった?
この子どもは………何故、由薇の周りを狙った?

