冷たい世界の温かい者達






「あ、俺今日コンビニ行きたーい」



「……何で」



「新作のパフェ出るんだ~♪


ね、いいでしょ?! 第一公園の隣のコンビニでいいからさぁ~」




「……はぁ~…



寛晃、そこ頼む」




「了解です」



小さく笑っていつものルートと方向を変えた。




……タバコが、吸いてぇ。









静かに到着したコンビニの駐車場。



そこから衣緒は颯爽とコンビニへと入っていった。




成一もタバコを買いについて行った。



千尋はパソコンを熱心に打っていた。



俺は車外に出て、タバコを吸った。



「やっぱり、吸いたがってたのか」




影助は隣で俺の吐いた紫煙を横目に見た。






「……別に」




「そうカッカすんな。 嫌われるぞ」




…軽く言ったんだろうが、俺達は族だぞ?






嫌われるに、決まってる。






ゆっくりとヤニを肺に入れると、突然喧騒が聞こえた。






その正体がコンビニの隣の第一公園からであるとわかり、俺と影助は走り出した。