そう言った俺を目を見開いて見つめる由薇はすぐに慌てたように逸らした。
『何言ってーー』
「お前が好きだ
2度言うこっちの身にもなれ」
『………』
見開かれた双眼は紅と蒼を映し出す。
その瞳が、その瞳の冷たさに隠れた優しい目も、
冷たいのにどこか温かく感じる手が、
大好きで………
全てが愛おしい。
『………』
「なぁ」
俺が呼んでも、困惑したように目を泳がせることしかしない由薇の目線に合わせるように屈む。
目があった瞬間また逸らされて、そういうことだと少し寂しく思えた。
胸が変な痛みを訴える。
だが、そんなこと無視だ無視。
「……そうか」
こいつが嫌なら引く。
それがこいつへ1番いいことなのかもしれないから。

