微妙な沈黙が部屋を包む前に少しだけ声を出した。 「………悪い」 『………何が』 「………勝手に行って」 由薇は機嫌が悪そうにホントにな、と嫌味ったらしく言った。 「………でも、後悔はしてねぇ」 『………』 「お前の居る世界を見せてもらえて、嬉しかったくらいだ」 『………バカなのか』 小さく呟いた由薇は俺を下から睨み上げるように見た。 「……なぁ、好きって言ったら怒るか?」