由咲さんだけは静かに部屋を後にして、千尋達はわかりやすく頬を引き攣らせた。
『由咲も由咲だが、乗せられるお前等もお前等だ。 バカ共が』
「「………」」
さすがの千尋も本職を前に怯んでいる。
『ボケが。 特に朔。
お前、私を庇った時自分に弾が当たってたらどーする気だったんだ。
死んでしまったらどうする気だったんだ』
心なしか震えている様に聞こえる怒りを含んだ声は何故か怖くは感じなかった。
「……由薇。」
『あ゛?』
「それはそれで別に聞くけどね。
俺達は違うことですんごい苛立ってるよ」
『………は?』
「いつまでグダグダやってんの?
見てるこっちが面倒くさいんだけど?」
『………』
「ケリつけてからなら何でも言うこと聞いてあげるけど、
ケリつけないなら無理矢理どっかに縛り付けるからね」
『………』
……やっぱり最強は千尋だ。
「朔と2人で ゆ っ く り と話し合いなよ」
千尋は黒い笑みを残した後、由薇と俺以外を引き連れて病室を出て行った。
『………』
「………」
あの野郎………いつか殺す。

