冷たい世界の温かい者達






「一時の、感情にーー惑わされるな…」




『あんたに言われたくないっ……』





「なぁ、由薇。お前は最高の女だったよ。




本当に……いつでも……」





『何、急に。 気持ち悪いよ。 ねぇ、目開けなよ。 由咲がこの前冷のアイス食べてたよ?




ねぇ、2人で……怒りに行こうよ』





携帯電話を取り出そうとする手を冷は首を振って押さえた。






『何で……‼「由薇。」






静かに諭すように声を出した冷は目に薄らと涙を浮かべていた。





「由薇、ずっと、愛して…やり、たかっ……た…




ずっと、傍で…支え……やり、かった…






ずっ、離、た…くな、か……た…」









もう呼吸がおかしい。



携帯を取ろうと冷の手を払おうとしても、冷の手はしっかり私の手を握っていた。