ぎゅっと横から力が加わって、温もりに包まれた。 『大丈夫』 “大丈夫” あの男の人は、何を思ってーーー そう、微笑んだのだろうか。 ポロポロと流れる涙を、気にもできなかった。 冷たいのに、温かく思える由薇の手をぎゅっと握りしめて、 俺は、泣いた。 千尋side -end-