「こんなの着んのかよ…」 「文句言うなよ。 俺達全員嫌なんだから」 はぁ、と息を吐いたのは千尋だ。 千尋…分かる。 今着ているスーツ。 もとい、ホストクラブの衣装。 由薇も“可愛い系”で売り出すらしく、今は着替えに行ってる。 …正直、似合いそうにねぇと思うけど。 ホントに若干バカにしながら、由薇が教室から出て来るのを待つ。 あー、めんどクセェ。 何で俺等がこんなこと… 心の中でブツブツと文句を吐いていると、ガラッと勢いよくドアが開いた。