『浴衣は暑いな……』 話を思いっきり切った由薇は襟元をパタパタとして風を送っていた。 「もう帰ろうか。」 千尋が空を見上げながらポツリと呟いて、全員つられたように上を向いた。 都会の空にしては案外星が輝いていた。 『……祭りって、楽しいな』 そんなに楽しいことさせた訳じゃねぇと思うけど……。 苦く笑っておいて、寛晃を呼んだ。 ……一人一人、闇の一部を垣間見た。 良い日なのか、悪い日なのか。 ーーーでも、 楽しかった、とは言える。