それぞれの家は何だかんだ裕福。
成一の家は芸能事務所だし、衣緒の家は洋服ブランドメーカーを経営してるし、千尋の家もブランドアクセサリー経営を努めている。
3人は親の関係でも案外昔から知り合いだったらしいが。
まぁ、俺と影助もそんなもんか。
ボウッとそんなことを考えていると、衣緒が涙目になりながら俺達に寄って来た。
「朔~影助~、もう2人が選んで~」
……俺等を巻き込むなよ…。
ウンザリした表情をする影助と俺に衣緒は本気で懇願してきたので、仕方なく店内を見て回った。
「……コレ」
由薇っぽい、と思ったデザインの水着が一着だけあった。
黒の生地に青と赤のグラデーションで蝶が描かれた水着。
下はデニムのズボンもついている。
いつの間にか寄ってきていた成一と千尋、由薇はジッと俺の手元を見つめていた。
「あー、由薇っぽい。」
「うん、連想させられるよね、勝手に」
……微妙な言い方をするな。
眉間にシワを寄せると、由薇に確認をとる衣緒の姿が視界の隅に映った。
小さく…嫌そうに頷いた由薇に衣緒は大喜びしていた。

