「別荘っ?!」
『……』
しまった、と物語っている顔をした由薇に気づかないフリをして衣緒は問い詰める。
「ねぇ、そこ行っちゃダメ?」
『……』
衣緒も、こーゆーとこだけ賢い。
相手からの自分のイメージと弱いところを突いて的確に撃つ。
今もその真っ最中。
由薇が可愛いものは結構好きだと知った最近。
衣緒は持ち前の女と同等の愛らしさと上目遣いで由薇を見上げる。
…俺からしたら気持ち悪いだけだがな。
『…わかっ………た……』
……とうとう、折れた。
「やったー!
じゃぁ、明日色んな物買って、明後日から旅行行こう‼」
ノリノリの衣緒はもう、止められないし止まらない。
溜息を吐く千尋の肩に疲れたように成一も手を置いた。
影助も若干顔が引き攣っている。
………まぁ、全員楽しそうだから、良しとしよう。

