冷たい世界の温かい者達





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意識が戻って来て、いつの間にか自分が寝ていたのだと気づいた。



まだ10:00過ぎだが。




いつも通り。あまり寝れない。





そんないつも通りのことを考えながら立ち上がった。




「どこ行くの?」




立ち上がった俺に千尋は不思議そうに聞いた。




「…屋上」



「えー。また溜まり場屋上にすんの?」





衣緒が机にぐでっと伏せながらくぐもった声でそう言った。




「………嫌なら来るな」



「いやいや、行くけど~。


雨降った時用の空き教室つくるの面倒くさー」



「サーチはしてあるよ」



千尋がパッとパソコンの画面を出して、それは校内の地図だった。



どこで手に入れたんだか。






呆れながら、静かに立ち上がった成一と影助と教室を出た。




「ちょ、まってよー!成?!」


「俺まで置いてかないでよ」



ヘラッと笑ってるけど目だけは笑ってない千尋に成一が若干頬を引き攣らせながら肩を叩いた。






ゾロゾロと千尋の地図を当てに歩いていると、前から少し見慣れた奴等が走って来た。