ガチャッ 「朔さーん。 傘下の皆さん来ましたよ~」 明がドアの間から顔を覗かせて言った。 『……』 黙った由薇は口を噤んで俯いた。 赤みがかった黒髪がサラリと零れて、それに指を通すと由薇はチラリと俺を見た。 『くすぐった』 「知らねぇ」 由薇は眉を寄せたが、また目を伏せた。 ……やっぱり、少し違う。 髪から指を抜きとってソファにもたれかかった。