『亜騎……』
「ん? 泣いた顔もそそるなぁ、お前」
ペロッと舌なめずりした男は、この前写真で見た大人っぽい男性。
『クソ野郎』
「あー、生意気女を調教して超ドMにするっつーのもいいなぁ。
どーだ? 本物の牢屋で鳴かせてやろ…「亜騎! 手錠かけんぞ!」
変態としか言いようが無い言葉の羅列を遮ったのは、爽やかな見た目の男の人だった。
「あ、由薇。
………すぐに、引き取ることになっちゃったね」
『………あぁ』
「ごめんな……
あれ? そちらの方は?」
男の人は俺達を見てキョトンとした顔をした。
『…右から成一、衣緒、影助、朔、千尋』
「初めまして」
男の人はニコリと笑った。
「初めまして。
俺は栃原 裕樹。
あのオッさんは真田 亜騎。
これから顔を合わせるようになるかもしんないから、よろしくね」
笑った裕樹さんは、とても爽やかで高校生かと思った。

