冷たい世界の温かい者達







「どーせなら白冷入れて貰えば?お前等」




「バカかお前は!」


秋谷にヤケになったように突っ込む生徒の奴等に少し疑問を抱きながら指された席に座った。




「白冷だって前までコッチだったんだし」



その言葉に反応したのは少なくとも俺だけではなかった。




………それって。




「どういう意味ですか、それ」




「白冷は元々ーーーーまぁ、いい。自分達で調べるこった」



秋谷は面倒くさそうにあしらって朝のHRを正確に始めた。







ーーーーあぁ。







ここで、あいつは見つかるのだろうか。








ボーッと、窓際から2番目の席から外の空を見上げながら思っていた。