冷たい世界の温かい者達






『私達が学校の間は、亜騎の所に預ける』



「……亜騎-Aki-?」




キョト、とした顔をする千尋に由薇は笑って携帯を投げた。





携帯の画面に映し出された写真と簡単なプロフィール。




それを見て、柚紀のさっきの話に出てきた人だとわかった。





整った顔立ちで、いい感じに生えた髭は大人っぽく、色気を感じさせる。




どうやら、刑事らしい。




「……刑事に子守り頼んじゃうって…」




と衣緒は苦笑したが、由薇は気にしていないように携帯を受け取った。




『大丈夫だ、あいつは難しい事件しか事務所から出ないから』




「……いや、お仕事大丈夫ですか?!」




衣緒のツッコミももうキレが無くなってきた。




頑張れ。 後少しだ(多分)。





『明日はテストの結果発表と終業式だよな?』




「あぁ……」



『早めに帰るから、待てるな?』




「うん」




柚紀は頷いて小さく笑った。