冷たい世界の温かい者達





「………何かアッサリなんだけど?!」




柚紀の話を聞き終えた衣緒は間を置いてつっこんだ。




………確かに、アッサリ。




てか、歩いてて拾ったって嘘じゃねぇかあのヤロー。






帰ってきた由薇にどんな罰を与えようか考えていると、柚紀は慌てたように言った。




「ゆ、由薇は俺の親元も探すって言ってたから、もうすぐ……出てくから…






少しでいいから、由薇の近くに居させて」







眉を落とした柚紀に何となく悟った。





多分、由薇の人間性に惚れたんだろ。




とゆうか、まだ温もりが惜しいというか……聞くと少4だと言うし。





まだ、ガキだ。





ただ、由薇よりちっせぇと思ってたけど身長はさほど変わらない。



細さが、違うだけだ。




……由薇、育て。





本気でそう思った。




「別に出てけなんて言わねぇよ。




お前を持っとくのも手放すのも、由薇次第だ」






「…………」




黙った柚紀は顔を俯かせて口を噤んだ。





『……何イジめてんだ』




「虐めてねぇよ」





否定するが、この女には全く通用しない。





『飯は食ってくのか?』



「当たり前だろ? チビちゃん」




『……てめぇだけゴキ○リでも食っとけ』




「それ軽く……大分酷いイジメだよね?!」




成一が叫んだのを無視して由薇はキッチンに入って行った。