「……入るの躊躇われるんだケド」
「サッサと行けよ」
「普通に言わないでよ?!」
衣緒はよほど嫌らしく、喚いていた。
「うるせぇ…」
「じゃあ朔行けよ‼」
「……面倒い」
と言いながらも、サッサと終わらせたいから素直に入ると、黒と白の2色しかない部屋が広がった。
「……」
探してやるなんで無駄なことはしない。
ジッと黙ってその場で立っていた。
ーーーカタッ
ほら。
子供がずっとジッと待ってられるはずがねぇんだ。
音のしたクローゼットを開けると、意外に居た。
……呆気ない。
肩から力を抜くと同時に、アラームの音が部屋を震わす。
柚紀はまだ呆然とその場に居た。

