「……」
「ちっせー。 由薇よりちっせぇよな?」
「何でそこ、由薇基準なんだよ」
「……チビだから?」
ストレートすぎんだろ。
くだらない会話をしていると、柚紀は口を開いた。
それに全員が静まり返ると、柚紀は目をキッと鋭く……できてもねぇけど、した。
「お前等、由薇の何なんだ…っ」
呼び捨てかよ。 しかも、“お前等”って…
「君こそ、どーゆー分際でチビちゃんのとこ居んのさ?」
成一は柚紀のことを何も考えずタバコを平然と吸っていた。
……おい。
「ヤニ吸うなよ」
「ヤニ切れ。 俺死んじゃう」
成一は死ぬ素振りも見せず淡々と言って、その返答に千尋は溜息を吐いた。
「由薇も……子供拾って来るなんて…」
「ホントだな」
まったくだ。
『……しょうがないだろ』
むすっとした顔で戻ってきた由薇は柚紀に甘い匂いの漂うココアを渡した。
それを熱そうに持ちながらも、少しずつ飲んでいた。
……アイスココアと思ったら、ホットなのな。
まぁ、それも由薇らしいと言えばらしいが。

