ソファに座った由薇の横に座る、小さな存在。
…………子供(ガキ)。
「何が何でこうなった?」
『…………歩いてたら…拾った』
むすっと顔をむくませて、由薇の俺にとって小さい手をもっと小さい手でぎゅっと握っていた。
「拾ったってお前なぁ…………」
さすがの成一も面食らったように驚いていた。
千尋もパソコンとガキを交互に見ながら唸った。
影助と衣緒は未だ呆然とリビングの入り口に突っ立っていた。
「名前は?」
千尋が少し微笑みながら問うと、ガキは大きな目で睨んだ。
「 ………… 名 前 は ? 」
「………っ」
『千尋…』
うん、俺でも引くぞ、千尋。
子供を威圧的な雰囲気出して脅すな。
半泣きになった子供の背を撫でながら由薇は俺達を見て口を開いた。
『柚紀-Yuzuki-だってさ。』
「……姓は?」
『…わかんないんだって』
悲しそうな目で柚紀を見る由薇に柚紀は抱きついた。
……イラっとしたのは、黙っておこう。
由薇はココアを持ってくる、と1人キッチンへと向かった。
その時、俺達と柚紀は真っ正面から対面した。

