真夏の残骸


「(…わたしどうしちゃったんだろ…蓮崎くんが気になる…)」


お手洗いの鏡に映る少し頬の赤い自分の顔を恨めし気に見つめる。

………なに、赤くなってんの。

ばかじゃないの…同窓会に来るまでずっときりのくんのこと考えてたくせに…。

胸の中でもやもやした感情が廻る。

蓮崎くんはどこかきりのくんに似ていて、だから気になって…。

似てるっていってもわたしが知ってるのは小学4年生までの彼なんだけど。

しかも泣きそうな顔が一番印象に残っていて、笑った顔なんて思い出せなかった。

同じクラスで色んな行事を共にしたはずなのに。

あのかくれんぼのことばかり、嫌味のように浮かんでくる。


「(って!今度は気付いたらきりのくんのこと考えてた…!!)」